ISBN:4811379330 単行本 大塚 菜生 汐文社 2004/11 ¥1,365

私の大・大・大好きな動植物園、「長崎バイオパーク」のトップアイドル(ママドル?)、カバのモモちゃんのノンフィクション書籍が出ましたv
モモちゃんは、ある水温の低い寒い日、陸上で産み落とされました。母カバは水温の低さを危惧した様ですが、元来、カバは水中で出産し、初乳も水中で与えます。そのため産まれたばかりのモモはおっぱいが貰えず、かなり衰弱していました。「この子を救いたい」。飼育係の伊藤さんは、日本初のカバの人工飼育に挑みますが───
人間の手で、陸上で育てられたモモは最初、水を怖がる「泳げないカバ」でした(^^; そのため当時はニュース番組やバラエティ番組の取材がひっきりなし・・・足のつきそうな池でアップアップするモモの映像は、微笑ましいを通り越して「笑うしかない」ものでした。
そのモモもようやく泳げる様になり、やがておムコさんを貰います。しかし、人間の手で育てられたモモに、子育てがわかるのか・・・伊藤さんたちは心配しました。ところがモモは・・・

命をつなげる事の尊さ、難しさ、そして動物の「生きる力」の素晴らしさ。すごいと思います。
そして、それを支えた長崎バイオパークの皆さんと、暖かく見守ってくれた地元やメディアの皆さんも、素敵だと思うのです。
「モモ結婚」のプレスリリースとして送られた「結婚披露宴の招待状」を、スタジオで紹介してくれたフジテレビ「とくダネ!」の小倉さんの笑顔、いまでも忘れません。

───いま、モモは彼女の両親と、旦那のムー、それに長女(第2子)のユメと、なかよく暮らしています。
あったかくなったら、また逢いに行こうかな。モモや、他の仲間たちに。

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